
「タイ料理の定番って何?」 そう聞かれたら、まず思い浮かべるのはトムヤムクンやグリーンカレー。でも、実はタイ人のリアルな日常飯として最も親しまれているのが 「パッカパオラーカオ」 だ。
タイ料理に詳しくない人でも、レストランのメニューで一度は目にしたことがあるはず。だけど、「何の料理かわからなくて頼んだことがない」という人もいるのでは?今回は、この 「パッカパオラーカオ」 とは何なのか、その魅力を徹底解説していこう。
パッカパオラーカオとは?
「パッカパオ」=ホーリーバジル炒め、「ラーカオ」=ご飯の上にのせる という意味を持つこの料理。要するに、「ホーリーバジル炒めご飯」 ということだ。
主な具材は ひき肉(鶏肉 or 豚肉)、ホーリーバジル、にんにく、唐辛子、ナンプラー、オイスターソース。これを強火で一気に炒め、ご飯の上にドンとのせるのが基本スタイル。さらに、目玉焼き(カイダーオ)をトッピングするのが一般的。
タイでは、屋台や食堂で手軽に食べられる 国民食。注文の際、店員に「辛さはどうする?」と聞かれることも多く、辛いもの好きにはたまらない一品だ。
どんな味?
パッカパオラーカオの魅力は 「辛さ・塩気・香ばしさ」の完璧なバランス にある。
辛さ:タイのプリッキーヌ(唐辛子)が使われることが多く、じんわりと汗をかく刺激的な辛さ。
塩気:ナンプラーやオイスターソースが効いていて、ご飯が進む味。
香ばしさ:にんにくとホーリーバジルの香りが強烈で、食欲をそそる。
さらに、目玉焼きをくずして混ぜると、まろやかさが加わり辛さとのバランスが絶妙に。この組み合わせこそが、パッカパオラーカオの魅力なのだ。
パッカパオラーカオの食べ方:より美味しく食べるポイント
タイでは、屋台や食堂で注文すると 「卓上調味料セット(クルワンプルーン)」 が提供される。これを使えば、自分好みの味にカスタマイズできる。
おすすめの味変は以下の通り。
辛さを足したいなら → 粉唐辛子をプラス
酸味を加えてサッパリ食べたいなら → お酢 or ライムをひと絞り
塩気を強くしたいなら → ナンプラーをひとふり
甘みを足してまろやかにしたいなら → 砂糖を少々
辛いのが苦手な人は、目玉焼きの黄身を絡めてマイルドに調整するのもアリ。
なぜタイ人に愛されるのか?
タイでパッカパオラーカオが 「困ったときの一皿」 として親しまれている理由は、そのシンプルさと手軽さにある。
どこでも食べられる:屋台からレストランまで、どこに行っても注文できる。
アレンジが自由自在:鶏肉・豚肉のほか、牛肉、シーフード、豆腐などもアリ。
とにかく速い:注文すると、ものの数分で提供される。
日本でいう「牛丼」や「親子丼」のような、早い・安い・うまいを兼ね備えた最強の庶民派メニュー なのだ。
まとめ
パッカパオラーカオは、シンプルながらも奥深いタイのソウルフード。辛さと香ばしさが絶妙に絡み合い、一度食べるとクセになる味わいだ。
次回タイレストランに行ったら、「パッカパオラーカオ」を注文してみよう。さらに目玉焼きをトッピングし、卓上調味料で自分好みにカスタマイズすれば、より本場の味を楽しめるはずだ。
