教えてっ!インドレストランでよく見かける「コフタ」

インドレストランのメニューを見ていると、「コフタ」という料理名を目にすることがある。カレーの仲間なのか、それともタンドール系の焼き物なのか、名前だけでは正体がつかめない。初めてインド料理に挑戦する人なら、注文をためらうこともあるかもしれない。

しかし、コフタを知れば、インド料理の奥深さがさらに広がること間違いなし。今回は、この「コフタ」という料理の正体と、その魅力について解説していこう。

コフタとは?ミートボールだけじゃない多彩な世界

コフタ(Kofta)とは、ひき肉や野菜を丸めて揚げたり煮込んだりした料理のこと。インドだけでなく、中東や中央アジアでも広く親しまれている。日本のハンバーグやミートボールに近い料理だが、スパイスが効いたインド風のアレンジが加わることで、独特の風味が楽しめる。

インドのコフタは大きく2つのタイプに分かれる。

1. ミートコフタ

 マトンや鶏ひき肉をスパイスと混ぜて丸め、揚げたり煮込んだりしたもの。カレーソースと合わせると、肉の旨味が溶け出し、コクのある仕上がりになる。

2. ベジコフタ

 インド料理ならではのベジタリアン仕様のコフタ。じゃがいもやカッテージチーズ(パニール)、ナッツなどを使い、スパイスとともに丸めて揚げる。野菜の甘みとスパイスの組み合わせがクセになる味わいだ。

コフタはカレーの具として登場することが多いが、グリルやスナックとして提供されることもある。

コフタカレーの味と特徴

コフタをカレーソースに入れて煮込むと、スパイスが染み込んで風味豊かな仕上がりになる。インドのコフタカレーには、以下のような特徴がある。

1. スパイスの香りとジューシーな食感

 肉や野菜を丸めて揚げたコフタは、表面がカリッとしていながらも、中はふんわりジューシー。スパイスがしっかりと効いているので、どんなカレーソースにもマッチする。

2. トマトベースが主流

 コフタカレーのソースは、トマトベースのものが多い。酸味とスパイスのバランスが取れており、肉や野菜のコフタとも相性が良い。

3. クリーミーなバージョンも人気

 ベジコフタの場合、トマトベースではなく、ヨーグルトやカシューナッツペーストを加えたクリーミーなカレーソースで仕上げることも。マイルドな味わいで、辛さが苦手な人でも食べやすい。

コフタを注文するなら?食べ方のポイント

インドレストランでコフタを頼む際は、次の点を押さえておくとより楽しめる。

1. カレーとの相性を考える

 ミートコフタならスパイスの効いた濃厚なカレー、ベジコフタならクリーミーなカレーがよく合う。どちらを選ぶかで、まったく違う味わいになる。

2. ナンかライスか?

 コフタカレーはしっかりとした味付けなので、ライスにもナンにもよく合う。個人的には、ナンでコフタを包むようにして食べるのがおすすめ。食感のコントラストが楽しめる。

3. スパイスと辛さの確認

 店によってはコフタに使われるスパイスが強めだったり、辛口のカレーと組み合わせられていたりすることも。辛いものが得意でない場合は、事前に辛さのレベルを確認しておこう。

まとめ:コフタはインド料理の隠れた名作

「コフタって何?」と戸惑う人も多いかもしれないが、一度食べてみれば、その美味しさにハマること間違いなし。ミートボールのような親しみやすい食感と、スパイスの奥深い味わいが楽しめる、インド料理の隠れた名作だ。

次にインドレストランに行ったら、ぜひコフタを注文してみてほしい。肉派でもベジ派でも満足できる、奥深いスパイス料理の世界が待っている。

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よしお年齢:35歳 職業:FOOD系WEBライター 好きなカレー:シャバシャバ系カレー
食と旅を愛するWEBライター。カレーに関しては、各国のスパイス文化を深掘りするのが好き。特にシャバシャバ系のカレーに目がなく、食べ歩きと自作を繰り返す日々。スパイスの組み合わせや食のトレンドを交えて、美味しい情報をお届けします!