「夏はなぜかカレーが食べたくなる」——そんな感覚、ありませんか?
この急激な暑さの中で「何を食べれば良いのか」は、多くの人にとって切実な悩み。
そんなとき、意外にも頼れる存在が“カレー”なのです。
今回は、夏バテとカレーの関係を、栄養学と体の仕組みの観点から紐解いていきます。
1. スパイスの力で胃腸を活性化
カレーに欠かせないクミンやターメリック、ショウガなどのスパイスは、食欲を刺激し消化を助ける働きがあります。とくに暑さで弱った胃腸には、適度な刺激が効果的。スパイスの香り成分が脳に作用し、自然と食欲が湧いてくるのです。
2. 汗をかくことで体温調節がスムーズに
辛いものを食べると汗が出ますよね?これは体が熱を逃がそうとする反応。スパイスの辛味成分・カプサイシンが発汗を促し、体温調節を助けます。じわっと汗をかくことで、体の“こもった熱”を逃がしやすくなります。
3. 一皿で栄養バランスが整う
カレーは肉や豆、野菜など、具材の組み合わせ次第でタンパク質、ビタミン、炭水化物を一皿で摂れる万能食。とくに夏は水分と一緒にミネラルも失われがちですが、カレーにはナトリウムやカリウムなど、汗で流れやすい成分も含まれており、補給に適しています。
4. 温かい食事で内臓機能をサポート
冷たいものばかり食べていると、内臓が冷えて機能が低下しがち。カレーのような温かい料理を摂ることで、内臓を温め、基礎代謝を保ちやすくなります。特に一人暮らしでは、簡単に済ませがちな食事にひと工夫するだけで、体調の維持に差が出るのです。
まとめ:夏バテ対策には“香りと温かさ”を
カレーは、単なる“スタミナ食”ではありません。
香り・辛味・栄養・温度——そのすべてが、夏に疲れた体にそっと寄り添ってくれます。
「食べる元気がないときこそ、香りの立つ一皿を」——そんな選択が、あなたの夏を少しだけ心地よくしてくれるかもしれません。
