
飲みすぎた翌日、なぜか「カレーが食べたい」と感じたことはありませんか?
実はこの“直感”、意外にも理にかなっているのです。カレーに含まれるスパイスの中には、二日酔いの不快感を和らげる効果が期待されている成分が含まれているからです。
今回は、「カレーと二日酔い」の関係について、科学的な視点からわかりやすく解説していきます。
1. ウコン(ターメリック)の肝機能サポート効果
カレーの黄色のもと、ターメリックに含まれる「クルクミン」には、肝臓の機能を助ける働きがあるとされています。
クルクミンは、アルコール分解の過程で生じるアセトアルデヒドの代謝を促進し、体外への排出を手助けすると考えられています。
飲酒で疲れた肝臓の働きを穏やかに支えてくれる、まさに“スパイスの救援隊”とも言える存在です。
2. クミンやコリアンダーが消化をやさしくサポート
翌朝の胃腸が重く感じる…そんなときにもカレーは味方。
クミンやコリアンダーといったスパイスには、胃腸の働きを助ける成分が含まれています。
これらは消化液の分泌を促し、食欲不振や胃もたれをやわらげるとされています。
過剰な刺激ではなく、“整える力”があるのがスパイスの魅力です。
3. 唐辛子やショウガの発汗作用でリフレッシュ
二日酔いの倦怠感には、汗をかくことでスッキリ感を得られることがあります。
カプサイシン(唐辛子)やジンゲロール(ショウガ)には、血行を促進し、軽く汗をかかせる作用があります。
体を芯から温めながら代謝を助けるので、体の巡りが良くなり、だるさが軽減されるかもしれません。
4. 香り高いスパイスが脳を心地よく刺激する
ナツメグやカルダモン、クローブなどのスパイスには、香り成分が多く含まれています。
これらの香りはリラックス効果や集中力の回復にもつながると言われており、スパイスの芳香が自律神経に働きかけ、頭の重さをスーッと和らげてくれるかもしれません。
五感を刺激するカレーの香りは、ただの“食欲”以上の効果を持っています。
まとめ
カレーは決して“二日酔いの特効薬”ではありませんが、スパイスの成分が体にやさしく働きかけることで、回復の一助になることは十分考えられます。
お酒を飲んだ翌日の食事に、スパイスの香りと温かさを感じるカレーを選ぶ。
それだけで、気持ちも体も少しだけ前向きになるかもしれません。
“美味しさ”と“ケア”を兼ね備えたカレー――それは、現代の大人の味方かもしれませんね。
