
日本で当たり前のように食べられているカレーは、
海外の人から見ると、少し不思議な存在に映ることが多いようです。
カレーといえばインド、というイメージは世界共通ですが、
日本のカレーは、そのどちらとも少し違う場所にあります。
海外の友人とカレーの話をすると、
「それは本当にカレーなの?」と聞かれることも少なくありません。
今回は、海外の視点から見たときに浮かび上がる
日本のカレーの不思議さについて考えてみたいと思います。
「ご飯にかかっている」こと自体が不思議
まず、多くの海外の人が驚くのが、
カレーがご飯に“かかっている”状態です。
インドやその周辺地域では、
カレーはソースであり、
主食(ナンやライス)と並ぶ存在です。
混ぜたり、すくったりはしても、
最初から一体化して提供されることはあまりありません。
そのため、日本のカレーライスを見ると、
「最初から完成形なのが面白い」
「自分で調整する余地がない」と感じる人もいるようです。
とろみがあるカレーは珍しい
日本のカレーのもうひとつの特徴は、
はっきりとしたとろみです。
海外では、
- ・ シャバシャバしたグレイビー
- ・ 油と水分が分かれた状態
こうしたカレーのほうが一般的です。
そのため、日本のルウ状のカレーは、
「シチューに近い料理」と捉えられることもあります。
実際、英語圏では
Japanese curry は curry とは別ジャンルとして説明されることも多く、
独立した料理として認識されている印象があります。
家庭料理としての立ち位置が独特
海外から見て特に興味深いのが、
日本ではカレーが家庭料理の定番であるという点です。
インドでは、カレーは日常的に食べられるものですが、
地域や家庭ごとに作り方が大きく異なります。
一方、日本では、市販のルウを使い、
ある程度“共通の味”が存在しています。
「どの家のカレーも違うけれど、だいたい想像できる味」
この感覚は、日本ならではだと言われることが多いです。
子ども向けに最適化されている
海外の人が日本のカレーを食べて驚くのが、
辛くないことです。
もちろん辛口もありますが、
基本は甘みがあり、
子どもでも食べやすい味に調整されています。
スパイス料理でありながら、
家族全員で食べることを前提にしている点は、
海外から見るととてもユニークです。
「スパイス=刺激」という常識を、
日本のカレーは少しだけ裏切っています。
「カレー味」という概念が存在する
海外では、
カレーはあくまで料理やソースの名前です。
しかし日本では、「カレー味」という言葉が当たり前のように使われています。
- ・ カレー味のスナック
- ・ カレー味のうどん
- ・ カレー味のパン
この広がり方は、
海外の人から見るとかなり不思議に映るようです。
カレーが料理を超えて、
フレーバーとして独立している点も、
日本のカレー文化の特徴だと言えるでしょう。
インドカレー屋が「別枠」になっている
日本では、
- ・ 家庭のカレー
- ・ インドカレー屋のカレー
この二つが、
まったく別のものとして共存しています。
海外の人にとっては、
「なぜ同じ“カレー”なのに、こんなに扱いが違うのか」
という点が、少し不思議に見えるそうです。
しかし、日本ではこの違いを自然に受け入れ、
場面ごとに楽しみ分けています。
不思議だけれど、きちんと根づいている
こうして見ると、
日本のカレーは、
インドのカレーとも、
他の国のカレーとも違う存在です。
それでも、
日常の中にしっかりと根づき、
多くの人に愛されています。
海外から見たときの「不思議さ」は、
日本の食文化が、
外から来たものを自分たちの形に変えてきた証なのかもしれません。
まとめ:日本のカレーは、ひとつの“物語”
海外の視点で日本のカレーを見ると、
その独自性がよりはっきりと浮かび上がります。
- ・ ご飯にかかっている
- ・ とろみがある
- ・ 家庭料理として定着している
- ・ 子どもにも優しい
- ・ フレーバーとして広がっている
これらはすべて、
日本の暮らしの中で紡がれてきた結果です。
日本のカレーは、
単なる輸入料理ではなく、
ひとつの文化であり、物語なのだと思います。
そう考えると、
いつもの一皿も、
少し違って見えてくるかもしれません。












