カレーといえば、手軽で親しみやすい料理の代表格。しかし世界には、一皿で数万円、時には数十万円もする“超高級カレー”が存在します。
今回は、その驚きの実態と背景を探ってみましょう。
金沢の「金箔カレー」:伝統が輝く一皿
日本・金沢では、地元の伝統工芸である金箔をあしらった「金箔カレー」が人気です。
味に影響はないものの、皿全体を覆う黄金の輝きは圧巻。まるでアート作品のような一皿は、視覚的な満足と共に「食べる贅沢」を演出します。
価格は数千円〜1万円超と比較的手が届く範囲ながら、非日常を味わえる逸品です。
フォアグラやトリュフのカレー:味の重奏
欧州では、フォアグラやトリュフ、キャビアといった高級食材を使用したり、プレゼンテーションを特別なものとした“フュージョンインディア”とも呼べるものが登場。
濃厚なソースに香り高いスパイスが重なり、単なる料理を超えた「体験」として提供されています。
トリュフの芳香、口に広がる余韻――まるで詩のような味わいです。
世界最高額、ロンドンの「サマルカンド・カレー」
世界でもっとも高価とされるのが、ロンドン「ボンベイ・ブラッセリー」の“サマルカンド・カレー”。
価格は2,000ポンド(約30万円)で、金箔、トリュフ、キャビア、極上の牛フィレ肉などが惜しみなく使用されています。
48時間前の予約が必要で、調理にも数日を要するまさに“芸術作品”。スパイスもすべて手作業で調合されており、職人技と贅を極めた一皿です。
高級カレーが語る、もうひとつの「食」の姿
これらの高級カレーは、単に「美味しい」以上の価値を持っています。
贅沢な食材と演出によって、「食べる」という行為が記憶に残る特別な体験となるのです。
味覚だけでなく、文化や物語、自己表現までも内包している――それが高級カレーの本質と言えるでしょう。
結びに:一皿から広がる“物語”
普段のカレーの背後にも、無限に広がる世界があります。
高価なカレーはその象徴であり、「食べることの意味」を改めて考えさせてくれる存在です。
あなたの次のカレーが、ちょっと違って見えるかもしれませんね。
